子どもと大人の矯正治療の違いは?
皆さま、こんにちは。
富里市七栄の、なお歯科・矯正歯科医院です。
歯並びが悪くてコンプレックスに感じたり、噛み合わせが気になったりするなど、矯正治療に興味が出たことはありませんか?
矯正治療は子どもがするもの、というイメージがある方も多いのではないかと思いますが、最近は大人でも矯正治療をしている方は多いです。
また、マスクをしていることが多いこの時代、矯正治療は人から見られる機会が少なく済み、気軽に始めることができます。
「小児矯正」の最大のメリットは、顎などの成長を利用できることにあります。
出っ歯や受け口であれば下顎や上顎の成長を促進したり、逆に成長を抑制したりすることで、調整することが可能です。
抜歯の可能性が減るということも、とても大きなメリットです。
小児矯正は顎の成長が利用できるため、顎の成長に合わせて永久歯の生えて来る場所を確保することができます。
そのため、抜歯をせずに矯正治療ができる可能性が高くなるのです。
また、歯が正しくない方向から生えてくると、その歯並びのせいで顎が歪んでしまうことがあります。
この顎の歪みも、悪い歯並びを治すことによって治すことができます。
この2つのメリットがあるのは、小児矯正の中でも歯の生え変わり時期に行う「Ⅰ期矯正」だけで、歯が生え変わった後に行う「Ⅱ期矯正」では顎の成長を利用することができません。
「成人矯正」は、小児矯正のように顎の成長を利用することができないため、抜歯の可能性が高くなります。
また、受け口の場合、子どもの頃から放置しておくと、どんどん下顎が前へ成長していきます。
それに伴い、矯正単独で治療することが難しくなり、場合によっては下あごを後方へ移動させて噛ませる手術などの外科手術が必要となることもあります。
大人から矯正を始めた場合、矯正に必要な期間は大体2~3年と言われており、子どものころから始めるケースと比べて治療期間が長くなるのも特徴です。
小児矯正と成人矯正のいずれの場合も、お口の中の環境が良い状態で行うことが大切なため、むし歯や歯周病がある場合は、先にそちらの治療を行う必要があります。
また、矯正治療中は歯の移動で隙間や溝が多くなるほか、矯正器具に食べ物が詰まってしまうことが多くなります。
そのため、毎日の歯みがきなどのセルフケアを怠ると、どうしてもむし歯になりやすくなってしまうため、注意が必要です。
矯正治療を始めたいと思ったら、何歳からでも矯正治療は始めることができます。
歯列を整えることは、見た目が良くなるだけでなく、磨き残しが減るため、むし歯や歯周病を防ぐ効果もあります。
矯正治療をして、健康なお口ときれいな歯並びを手に入れましょう。