むし歯予防の「フッ素」は安全?メリット・デメリットを解説
皆さんこんにちは。
なお歯科・矯正歯科医院です。
当院では、むし歯予防のためにフッ素の活用を推奨しております。
毎日使用する歯磨き粉をフッ素入りのものにしたり、歯科医院でのフッ素塗布を定期的に受けたりすることで、むし歯を効率良く予防することができます。
ただ、フッ素に関しては中毒症などマイナスなイメージをお持ちの方もいらっしゃいますよね。
そこで今回はむし歯予防のためのフッ素は安全性について、メリット・デメリットも含めてわかりやすく解説します。
確かにフッ素には、中毒症が存在しています。
例えば、高濃度のフッ素が含まれた溶液などを飲み込むと、急性のフッ素中毒を引き起こすことがあります。
あるいは、比較的低濃度であったとしても、フッ素入りの飲み物や食べ物を習慣的に摂取していると、歯のフッ素症を発症することがありますが、これらはあくまで“フッ素を身体の中に摂り込んだ場合”に限られます。
◎歯科でのフッ素の活用はあくまで歯に作用させるだけ
例えば、毎日使っている歯磨き粉には、フッ素入りのものが大半を占めますが、ブラッシングしたあと、そのまま飲み込む人はいませんよね。
歯を磨いた後は、洗面所に唾液と共に吐き捨てるはずです。
また、歯科医院で受けるフッ素塗布も、ジェル状の薬剤を歯面に塗布するだけであり、身体の中にフッ素を摂り込むことはありませんので、基本的にフッ素中毒を起こすこともないのです。
いわゆる“フッ素塗布”に用いられるジェルには、歯磨き粉の数倍の濃度のフッ素が配合されています。
これを誤って飲み込んでしまうとそれなりのリスクを伴いますが、施術するのは歯科医師や歯科衛生士といった専門家ですのでご安心ください。
逆にいうと、それほど高濃度のフッ素が配合されているからこそ、むし歯の予防効果も高くなっているのです。
このように、口腔ケアや歯科医院で用いられるフッ化物は、飲み込むことがないので、基本的に安全です。
取り扱い方法さえ誤らなければ、効率良くむし歯を予防できます。